無痛分娩
科学と宗教の対立
科学が光ならば宗教は影である。科学、宗教、いずれも物事を説明してきた。科学はリンゴが落ちる理由や人間が病気にかかる理由を。宗教は人間が死んだらどうなるか、どのような人生を送るべきかを。そして時に科学と宗教の説明は相反することがある。例えば、人間はどこから来たか。宗教では神が作ったものだといい、一方、科学は猿から進化してきたものだという。そして科学と宗教の説明が相反した場合、正しいのは科学である。人間は猿から進化したものであり、神が作ったものではない。科学が説明できなかったことに光を当て、説明できるようになった時、宗教という影は消える。
無痛分娩でいいじゃない
今日、漫画喫茶でコウノドリを読んだ。その中で、無痛分娩を非合理的な理由で批判する女性の話があった。曰く、無痛分娩で産んだ子供は、苦しんで生まれていない分、我慢の出来ない子に育つとのこと。そこに科学的な根拠は一切ない。宗教的なものである。無痛分娩は科学的に確立された出産方法の1つである。妊娠、出産に関してはまだまだわからないことが多く、宗教的なものが入り込みやすい。だが、科学で判明していることについては、それを持って合理的な判断をすべきである。僕は無痛分娩を避ける理由は特にないと思う。
ニキ・ド・サンファル&村上隆
今日は2つの展覧会に行ってきました
ニキ・ド・サンファル
1つ目は国立新美術館で開催中のニキ・ド・サンファル展。
前半は少し暗め。日曜美術館でもやってたが、幼少期に家庭で問題があったようで、それを表すようなドロドロとした表現が続いた。
変わって後半はナナシリーズでとっても明るい感じに。僕はこちらの方が見てて楽しかった。ナナは現始美術のような力強さとポップな色使いが融合しており、とても現代的なアートだった。マティスのダンスやジャズシリーズを思わせるような身体の表現も感じた。いろいろとルーツはありそうだが、妊婦をモチーフにしたのはニキのオリジナリティだろう。妊婦の大きな胸や腰回りを抽象化、強調したナナの形態はニキでこそ生み出せたもの。
村上隆
最初は村上隆の最近の作品と、芸術新潮で行っていた絵合せの作品。これらが五百羅漢図につながるといったアプローチが見られて、展覧会としても上手だった。
中盤からは五百羅漢図。作品のボリュームと多彩な表現に圧倒される。羅漢の表情が面白い。また、羅漢のヒゲや眉毛などを漂わせる表現がおもしろかった。ミュシャは髪を使って絵を装飾していたが、村上隆は眉毛や鼻毛を使う。面白い。
中間地点で五百羅漢図の制作過程の紹介があるのだが、こちらもすごい。限られた期間で大きな作品を作るので、美大生を何十人も集めて24時間制で制作したのだという。村上隆には芸術家としての実力の他にも、プロジェクトマネージャー的な力や経営者的な能力にも驚かされる。トップランナーというのはすごいんだとただただ圧倒される。
残業削減は若手のためになるか
残業削減、始めました
わが社でも残業削減が最近になって推奨され出した。というよりかなり強制的に残業させないようにしていっている。これまでは好きな時間まで残業できていたのだが、最近は管理職に承認を得ないと残業できなくなった。まぁ多くの企業ではこれが普通なのかもしれないけど、最近までSIerにいた身としてはかなり働きにくい。
若手は残業削減して良いの?
この残業削減施策、いいとは思うんだが若手や転職・異動して間もない人には適用しないでほしい。もっと言えば、管理職層・上位層だけでやってほしい。理由はいろいろある。
- 若手はどうしてもインプットの方がアウトプットよりも多くなる
- 若手が成果を出すには時間で攻めるしかない
- 量が質に転換するまで、量を稼ぐ必要がある
残業削減施策は企業版ゆとり教育では?
残業削減施策は企業版のゆとり教育だと例えている記事を見たことがあるが良い例えだと思う。残業削減をした結果、仕事ができない若手が増えたりしないだろうか。本家ゆとり教育と同じく、スキル不足が問題となって撤回したりしないか気になっている。